翻訳
近代ドイツ史を語る上で欠かせない人物の一人といえば、カール・アウグスト・フォン・ハルデンベルク(Karl August von Hardenberg, 1750-1822)である。ハノーファーの貴族出身の彼は、ハインリヒ・フリードリヒ・カール・フォン・ウント・ツム・シュタイン…
アンシャン・レジームのフランス史研究では必ずといってよいほど目にするロバート・ダーントンの『猫の大虐殺』。これに対して、ロジェ・シャルチエが書評論文「テクスト、象徴、フランスらしさ」("Text, Symbols, and Frenchness", Journal of Modern Hist…
エヴァルト・フリードリヒ・フォン・ヘルツベルク伯爵 一八世紀後半のプロイセンで有名な政治家といえば?と聞かれれば、普通はフリードリヒ二世の名前があがるだろう。しかしどれほど絶対主義的な国家であっても、下働きとして有能な官僚がいなければ政治は…
一八世紀のドイツ語圏といえば、ペスタロッツィやフレーベルなど名だたる教育思想家を輩出したことでも知られているが、その一人に数えられるのがクリスティアン・ゴットヒルフ・ザルツマン(Christian Gotthilf Salzmann, 1744-1811)である。その彼が1802…